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帰国後談話 その1・・・Hostal Oliva

※注・・・ウインドウを画面いっぱいに広げてご覧ください。でないと写真が一部切れてしまいます。
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グラシア通りの一角に、その建物はあった。最上階にオスタルの看板があるが、私が宿泊したのは4階(日本式にいうと5階)だった。
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1階はADOLFO DOMINGUEZの店舗。高級感漂っていて、銀座店も決して安っぽい店構えではないが、こっちの方がずっと格式高い感じがする。
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建物のエントランスは豪華。・・・といっても、ヨーロッパなので、それほど特別ってこともないと思うけど、これまで泊まった数あるオスタルの中ではやっぱり豪華な方です。
正面にも小さなこ汚いエレベーターがあるのだけど、この階段左手にある木製のエレベーターが素敵。

帰国後談話 その1・・・Hostal Oliva_c0101985_19462072.jpg帰国後談話 その1・・・Hostal Oliva_c0101985_1946324.jpg中にはベンチがついていて、歩き疲れて帰ってくると、ここで座れていい感じ。

このエレベーター、なかなか奥が深いみたいで、出入り口は二箇所。階によって開く扉が90度違うし、ドアの開け方にもコツがある。
この手の建物のエレベーターのドアの開閉はだいたい手動で、今となっては慣れたものだけど、この二重構造のドアのどちらかでも半開きになっているとどこの階で呼んでもエレベーターが動かない。Lessepsのピソに住んでいた頃は、その失敗を何度かして他の住人に迷惑をかけたことがある。

今回、この素敵な木製エレベーターの外側の鉄製のドアはよくある形式だけど、内側の木製のドアはスライド式で、指の引っ掛かりが浅くていまひとつ開けにくい。

帰国後談話 その1・・・Hostal Oliva_c0101985_19585135.jpgある時、別の階の住人らしきおばさんとエレベーターで一緒になった時、私がドアの開閉に手間取っているのをみて、おばさんはそのドアの開け方を教えてくれた。

つい、日本のふすま式に4本の指を立てて取っ手に手をかけてしまうのだが、それにしては溝が浅くてすごく指先に力がいる。
そうではなくて、これは人差し指を曲げて縦に当てがい動かすのだ。おばさんが実演してくれて、私も真似してみた。
なるほど、これならそんなに力がいらない。所変われば生活の細かな文化も違うものだ。

そしておばさんは本当は2階で降りるはずだったのに私と話していたために降り損ない、一緒に4階まで運ばれてしまった。
私は謝ったが、おばさんは「いいのよ、いいのよ」っていう感じで、4階で降りて階段を下って行った。
いかにもスペインのおばさんらしい愛すべき姿である。

帰国後談話 その1・・・Hostal Oliva_c0101985_201420100.jpgエントランスで上を見上げるとこんな感じ。

ヨーロッパの建物はだいたい内側がこんな風に空洞になっている。
明かりを取り込むシステムがちゃんとしていると思う。
そのくせ窓は小さい。地中海の太陽なんて、まともに差し込んできてはひとたまりもない。

とにかくすべてがでかい。

木製のエレベーターはこのガラスの囲いの中をうぬうぬと上ったり下りたりする。
けっこうスリリングな光景が楽しめる。

このエレベーターも、このオスタルを好きになる決め手の一つだ。乗ってみる価値があると思う。

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そしてエレベーターを降りるとオスタルの入り口。呼び鈴を鳴らすと建物の向かい側の扉が開いておばちゃんが出てくる。住まいは向かい側のフロアらしい。

一応フロントっぽいところはあるけど、人は常時いるわけではない。何か用がある時は呼び鈴を鳴らして呼ぶ。だけど、チェックインしたら後はチェックアウトの時まで用なんてまずない。
出かけるときは部屋の鍵はフロントのテーブルに転がしておけばよい。

右端の写真の左手の扉が私が宿泊した部屋。5号室だった。

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室内はこざっぱりして清潔。

バス・トイレは共同なので室内になく、洗面台だけが設置されている。
この方式は複数人数で・・・ふたりとか3人とかで泊まるときはけっこう便利だ。
誰かがシャワーを浴びに行っている間にも部屋の洗面台は使えるし、トイレも何箇所かあるから待たなくてもよい。

この部屋は更に机があったのがよかった。

高級ホテルに泊まり慣れている方にはどうかと思うが、オスタル派の人にはこの宿はわりとお勧めだと思う。
シングルは狭いので広々とした解放感はないけど、ひとりで過ごすには十分快適だった。パスポートも一晩預けたけどキーボックスに放置ではなく、ちゃんと鍵のかかる引出しにしまっていてくれた。

変な三つ星に泊まるより、いいと思うよ。
by agrumi | 2007-06-30 20:40 | 回顧と逃亡の西伊


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