チンクエテッレ帰国後談話10・・・パルマリア島のレストラン

船は、ポルトヴェーネレの岸をだんだん離れていきます。
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今回、ポルトヴェーネレからパルマリア島を訪ねることにしましたが、実はここにも「青の洞窟」があって、私はかなり興味がありました。ポルトヴェーネレから、その「青の洞窟」も含めいくつかの洞窟をめぐりながら、パルマリア島、ティーノ島、ティネット島をぐるりとまわるクルージングも出ていました。それにも行きたかったのですが、クルージングとパルマリア島上陸を両方というのは時間的に無理があります。
今回は、パルマリア島のレストランの方をとりました。(次回があるかどうか不明ですが、チンクエテッレはまた行ってもいいと思っているのは事実です)

c0101985_8511866.jpg私たちが、食の指差しイタリア語を開いて貝や魚の名前を確認しながら何を食べようかと話し合っていると、船の職員のおじさんが声をかけてきました。おもしろがって指差しイタリア語を手にとって見てみます。
そして私たちがパルマリア島のレストランに行こうとしていることを知ると、船をレストランの前に回してくれました。
パルマリア島に船着場が複数あるという情報はなかったので、最初に船が止まったところで私たちは降りようとしたのですが、レストランはここじゃない、まだだ、みたいなことを言われ、船に私たちだけ残されました。

そして、おそらくムール貝の養殖とおもわれる仕掛けの中を通り抜け、大きなレストランと思しき建物の前の船着き場で降ろされました。
船は行ってしまいましたが、その直後に私はひとつ「しまった」と思いました。
帰りはどうやってポルトヴェーネレに帰るんだろう? 到着したこの場に、船は来るのだろうか? 船員のおじさんにきいておくんだった。しかし船は行ってしまったので、とりあえずレストランに行くとしよう。

c0101985_23362493.jpg大きなレストランは1階席と2階席に分かれていました。
予約をとっているかときかれ、いないというと、2階席に通されました。期待通り、ポルトヴェーネレが見えるオープンテラスです。こんなところまで来る日本人は多くはないだろう、と思っていましたが、がらんとしたオープンテラスには既に食事をしている日本人が1組いました。
結局そのオープンテラスにはずっと私たちとその日本人しかいなくて、混むかもしれない心配も撮り越し苦労でした。まだバカンスシーズンの初めだからなのか、たいして人気のないレストランなのか・・・。
どちらでもあるのかもしれません。
実際、期待していたほどのおいしい料理ではありませんでした。前日のモンテロッソのトラットリアOSCARが、とてもおいしかったから余計にそう感じます。

しかも、対応したカメリエーレは観光地によくいる押しつけタイプのカメリエーレで、どうせメニューもよくわからない日本人に、おススメをまくしたてて頷かせ、ほぼ自動的に近い感じで料理も飲み物も運んできてしまうアレです。
早口のイタリア語でまずは適当に前菜を勧められましたが、よくききとれません。
多くの日本人はそこで"Si,si."と言ってしまうように思われました。
が、自分だけでその前菜をイメージすることはできましたが、言葉で人に説c0101985_2337202.jpg明できるほどちゃんと理解できなかったし、みんなの中にもイメージしてきた食べたいものがあるはずで、短時間で5人分の意見をまとめることができず、私は言葉につまって困ってしまいました。
それを見たカメリエーレは、「構わないよ、時間が必要なら待っているよ」みたいなことを言ったので、私はかろうじて"Un momento."とだけ言いました。カメリエーレが喋るのをやめてくれたのでホッとしました。

相談の結果、私たちはまずは前菜の盛り合わせを1皿頼むことにしました。この手の盛り合わせは結構量があって、とり分けて食べてもそれだけでお腹いっぱいになってしまいがちです。
ところがカメリエーレは、ひとり分では少ない、と言います。じゃあふたり分、というとそれでも少ないと渋り、3人分頼むとやっと注文を受けてくれました。
他にもムール貝の料理や、魚介のミックスフライなどを頼みました。
ワインはCinque terreという名前の白です。これも、ワインリストを眺めていあり、私にカメリエーレが、どれにする、白にするか、"Cinque terre"でいいか?というようにまくしたててきたのですが、ちょうど「この白のCinque terreっていうワインにしよう」と思ったところだったので、私は納得して"Si."と言いました。

結局のところ、前菜は食べきれないほど大量で、やっぱりひとり分で充分な量でした。c0101985_23385987.jpgそもそも前菜の分際で1皿€20もするのです。
私個人としては注文させられた感があり、やや不愉快でした。

大きな海老はアラゴスタなのでしょうか? トマトとセロリと海老がマリネしてあっておいしかったけど、多すぎました。

2皿目でミックスフライも頼んでいるのに、前菜にもフライがありました。
ムール貝の料理も頼んでいるのに、前菜にもムール貝の料理がありました。

なんだか納得のいかないレストランでした。

けっこうお腹いっぱいになりましたが、若者はドルチェを食べるといいます。
ドルチェは何があるか、と押しつけカメリエーレにきくと、中に見に来い、というので、私は後輩Mに「はいはい、じゃあ行って選んできて。」と席を立つようにジェスチャーしました。

後輩Mが不思議そうにきょとんとしながらカメリエーレについて行ったのを、私もなんか変だなと思ってみていましたが、そうそう、また忘れてしまったていたのです、カメリエーレが「中に見に来い」と言ったのを、彼女は理解していないということを。

今回の旅は、私の記憶にある中ではこのときだけだったと思うのですが、たとえば店の人にそれと似たような質問をして、「AとBとCがある。」と言われた場合、一緒にいるみんなの顔を見て「えー、じゃあどうする?」ときいてしまうことがあります。みんなが変な顔を・・・というか、困った顔をしているのを見て私は変に思うのですが、みんなにしてみれば「どうするって・・・何が?」と言いたいところでしょう。
自分がきいて理解したことを、みんなも同じようにわかっていると思って通訳し忘れてしまうのです。

c0101985_23482996.jpg席を立つときは変な顔をして戸惑っていた後輩Mも、席に戻って来た時は楽しそうな笑顔で、
「ティラミスと、えーっと、よくわからないけどふたつ選んで来ました!」と言っていました。
「えーっ、ふたつも頼んだの? あなたたち食べてよ。」と、ドルチェに消極的な私はビビります。でも、ドルチェもおいしいのですよ。わかってはいるのです。ただ、比べてしまうと甘いモノより料理の方がより食べたいと思ってしまうのです。

本場のティラミスを食べてみんな満足。カフェも頼んで食事はしめくくりました。
この店、ドルチェ、おいしいと思います。

期待通りのオープンテラスのパルマリア島のレストラン、シチュエーション的には最高だったのですが、若干のがっかり感は否めません。
フリットもカラッとしてなかったし・・・。私が読んだ本に書いてあったレストランは本当にここだったのかしら。予約をしていない人と予約をしている人とでは、出される料理が違うのかしら。など、少々考えていまいました。

さて、食事が終わったらポルトヴェーネレに帰らなくてはなりません。私は押しつけカメリエーレに、そこからポルトヴーネレ行きの船に乗れるのか、ときいてみたところ、あと10分くらい待てばいい、というような返事だったので、会計を済ませて船着場に向かいました。

が、ここでまたちょっとしたハプニング勃発。結果的にはそれがよかったことになるのですが・・・。

 ※2013/05/28 一部の写真を追加アップしました 
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by agrumi | 2012-07-24 20:15 | チンクエテッレに住みに行こう!


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