サン・ピエトロ教会へは、海岸線の広い通りを歩いて行きました。
チンクエテッレは老若男女の海水浴客で賑わっていましたが、どうやらポルトヴェーネレは若者に人気のビーチらしいです。ビーチといっても岩っぽい感じですけど。 港の横に続く海岸線は、中学生とか高校生とか、そのくらいに見える若者でいっぱいでした。 教会の起源は古いようですが、現在の形に整えられたのはやはり13世紀くらいらしいです。 教会は内部よりもそこからの眺めの方が印象深かったです。現地レポートでもここからの眺めは写真で報告しましたが、今回の旅はもうとにかく、どこへ行っても美しい、その一言に尽きます。 私はiPhoneを買ってからイタリア語学習アプリをいくつかゲットしたのですが、その中に、日本語訳も英語訳も全くない、テーマ別にはなっていますが、ひたすら写真とイタリア語の文字と音声だけが繰り返されるアプリがあります。 その中には、なぜかサルとかキリンとかクマとかカモメとかが何回も出てきて、「サルが立っている」「キリンが歩いている」「白クマが泳いでいる」「カモメが飛んでいる」などの例文に使われています。「そのクマは食べてますか? いえ、そのクマは泳いでいる」「そのキリンは走っていますか? いえ、そのキリンは立っている」など、疑問文と返答のセットにもなっています。 で、キリンとかサルとかカモメとか、覚えちゃったけど旅行には使わないな~。と思っていたのですが、ここで至近距離にカモメが登場して、うそっ、gabbianoだ、この単語、使う? と私は動揺したのです。 そして頭の中で言ってみました。 "Un gabbiano è in piedi."---カモメが立っている "Un gabbiano guarda il mare."---カモメが海を見る でも、やっぱりこれは実際のコミュニケーションとは無関係でした。やっぱ使わないよね~。 ただ、実は同僚Iもそのアプリと同じアプリを持っていて多少の影響を受けていて、あるとき列車の中で翌日の自分の行動計画についてこう言っていました。 "Una donna mangia il gerato."---女性はジェラートを食べる しばらく高台のサン・ピエトロ教会で海を眺めた後、帰りは海沿いではなく街の中を通って港に戻りました。 午前中に途中まで寄った通りを逆方向に歩いていきます。 イワシのハンバーガーの看板は相変わらず私の興味をそそりましたが、満腹で食べることができません。 これはまた来ないとな・・・と内心思います。またって、いつだよ、ともう一人の自分が即座に問い返してきますが、その質問は無視です。 思い思いの土産物屋を覗きながら、歩いて港まで行き、また船に乗ってモンテロッソに戻りました。 帰りは2階席が最初からゲットできたので、とても気持ちがよかったです。 この日は海からチンクエテッレを眺めたけど、次の日は列車でひとつひとつの街巡りをする予定だったので、海から街を見ながら、ああ、明日はあそこに行って街の中を歩くんだ・・・どんなだろう? とわくわくしながらの復路でした。
by agrumi
| 2012-07-26 22:43
| チンクエテッレに住みに行こう!
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