なぜか消防車が広場の片隅をしばらく陣取っていた。私はドゥオーモに向かう階段の途中に座り込んでドゥオーモ広場眺めていた。 正面には2つのバルのテラスが出ていて、ビールやワイン、カフェを楽しむ人たちでにぎわっている。階段の右側にはレストランのテーブルが出ていて、アフリカ人の団体がバカンスの食事を楽しんでいた。はしゃぐ子供たち、テーブルにじっとしていられずに走りまわるちびっこを追いかけるお母さんたち。ツアー客というよりは大家族の集団の団欒のようだった。 バルの奥から聞こえてくる食器を洗うときに聞こえる皿と皿のぶつかるかちゃかちゃいう音、話し声、笑い声、誰かが誰かを呼ぶ声。世界中の人々の笑顔が集う夜の広場。心地よい喧噪。 海の桟橋からは花火が上がるのが見えた。 今、この時間、この街には、楽しんでいない人なんて誰ひとりとしていないに違いない。このままこの夜が永遠につづばいいのに、と思う。
by agrumi
| 2009-08-31 22:50
| 再び私のアマルフィ
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