Vietriに行った時にBarで飲んだ生レモンジュース。
私がなぜ生ジュースspremutaがそんなに好きかというと、昔々、1992年、初めてスペインに行った時、マドリッドの駅地下で売っていたジューススタンドの生オレンジジュースがめちゃくちゃおいしかったのと、同じ旅でロンドンに行った時に濃縮果汁還元ではなくストレートのオレンジジュースのパックがめちゃくちゃおいしかったのとがきっかけで、ヨーロッパ→生ジュースがおいしい、という自己方程式が出来上がったせいである。 別に、ヨーロッパでなくても生ジュースはおいしいと思うんだけど、当時そのおいしさに感動したという喜びの体験の再現が私にとっては意味があり、「ヨーロッパに行ったら生ジュースを飲まないとね。だって、おいしいんだもの。」というのは私の旅のこだわりのひとつなのである。 そして今回嵌ったspremuta di limone、VietriのBarで注文したら、水で割るか、というようなことを質問された。 そこで初めて、spremutaといえば100%生搾り、と思っていたけれど、数日前にポジターノで飲んだspremuta di limoneは水で割ってあったのだ、と認識した。私は本当のレモンの生ジュースを体験したかったので水で割らない、と答えたが、Barの兄さんはちょっと驚いたような顔をして、どこかから運んできた電動搾り器で絞ったジュースをピッチャーに入れ、別に水のボトルを持ってきてくれた。 さすがのアマルフィ海岸でもレモンジュースは本来生でゴクゴク飲むものではないらしい。好みの量の水で割って飲めということのようだ。 だけど、もちろん私は割る前に100%のまま飲んでみた。 !! 効くぅ~ 胃にしみわたってシャキッと目覚め、身体の内側から疲れが溶けていくのを感じた。ゴクゴクは飲めないが、少しずつ味わうとクセになる。 ああ、レモン!! 水で割っても酸っぱさはあまり弱まらず、濃度だけが下がる感じでもったいなかったので、私はあまり薄めないで、せっかくの特産アマルフィレモンを大かたそのまま飲んでみた。あとでちょっとお腹が痛くなったのは、この刺激のせいだと思う。体にいいんだか悪いんだか。 砂糖もついてきたが、それを入れたらカフェがよりおいしくなるのと同じようにレモンもよりおいしくなりそうだったけど、この刺激に砂糖が混ざってしまうのはやっぱりもったいない気がして、私は入れなかった。 この刺激、また味わいたいけど、日本で売っているレモンでは到底刺激が強すぎて飲めない。オレンジかグレープフルーツで割るか? これまでオレンジとグレープフルーツのミックス生ジュースが自分の家で飲むときのいちばん贅沢なspremutaだったけど、今度はレモンも加えてみるか? ・・・と、モッツァレラ同様、日本では手に入らないものを何とか自分の日常に持ち込んで楽しんでやろうと無意識のうちに画策している私であった。
by agrumi
| 2009-08-01 12:11
| 再び私のアマルフィ
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